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日本企業のすり合わせ能力 モジュール化を超えて

日本企業のすり合わせ能力 柴田友厚 著

柴田友厚 著

発売日:2012.01.25
定価:3,520円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2288-8

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この本の内容

日本のものづくりは現場での精緻な調整能力を特徴としてきた。高度な「すり合わせ能力」は日本的経営の強みだったが、製造工程の「モジュール化」は日本の企業のこれまでのやり方に限界をもたらす。日本の製造業の未来と課題を探る。

目次

第1章 日本企業のすり合わせ能力とモジュール化する産業

第2章 日本企業のすり合わせ能力
1 ものづくりで発揮されたすり合わせ能力
2 すり合わせ能力の模倣困難性
3 すり合わせ能力の起源
4 なぜ、すり合わせなのか

第3章 設計思想、分業構造、組織能力
1 設計思想
2 分業構造と組織能力

第4章 設計思想から見た産業発展過程
1 モジュール化に向かうテレビ産業
2 フェーズ1:インテグラルからモジュール化へ
3 フェーズ2:モジュール・ダイナミクスの時代
4 フェーズ3:モジュール化から再びインテグラル化へ
5 繰り返されるデザイン・ルールの創造と破壊
6 大局的な法則性という視点

第5章 すり合わせでルールを作る
1 誰がデザイン・ルールを作るのか
2 共通基盤部品としてのプラットフォーム
3 プラットフォームのルールを作る

第6章 第三の道――コモディティ化と「ガラパゴス化」を超えて
1 産業発展段階に応じたすり合わせの活用
2 既存のモジュール化でのプラットフォームの創造
3 技術体系の転換を契機とするプラットフォームの創造
4 日本は全体のために汗をかけるのか

第7章 すり合わせを超えて
1 国際標準化戦略とすり合わせ
2 縦割りの弊害とすり合わせ
3 すり合わせの副作用
4 すり合わせがもたらす戦略転換の遅れ
5 すり合わせを超えて

著者紹介

柴田友厚(しばた・ともあつ)
1959年生まれ。東北大学大学院経済学研究科教授。
著書に『マネジメントアーキテクチャ戦略』(オーム社)、『モジュール・ダイナミクス』『製品アーキテクチャの進化論』(ともに白桃書房)がある。