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パブリックスピーキング 人を動かすコミュニケーション術

パブリックスピーキング 蔭山洋介 著

蔭山洋介 著

発売日:2011.10.24
定価:2,420円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-2283-3

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この本の内容

パブリックスピーキングで人を動かすための秘密を徹底解説。どのようにプレゼンやスピーチをすればよいのかわからない初心者から、説得力あるプレゼンを目指すリーダーまで、人前で話す機会のあるすべての人必携の書。

目次

第1章 なぜ、パブリックスピーキングなのか?
パブリックスピーキングとは何か?
なぜ,学長の講話はあんなに眠くなるのか?
日本人のスピーチがつまらない社会的な理由
ローコンテクスト化と強い自己
観念を表現するためのPR
リーダーシップとパブリックスピーキング
「説明原理主義」という落とし穴
思いが伝わっても無駄
わからない,けど行動したホワイトバンド祭り
デレク・シヴァーズの「裸踊り」と「祭り」
セルフイメージを捏造しよう
亀の国を暴れ回るのは誰?
ポジショニングマップで「上位の観念」をあぶり出せ
パブリックスピーキングの作り方

ザ・パブリックスピーキング1
オバマの勝利演説「魂を一つにする不朽の信条でこう答えよう! “Yes, we can.”」
解説 歴史と接続するオバマ演説


第2章 パブリックスピーキングのシナリオ
「何を話すか」を決める2つの質問
する男,させる女
シナリオを書くための4つの戦略
「遠くの目標」と「近くの行動」
天上天下唯我独尊は認知的不協和が原因
立ち止まらせる,イメージさせる,コミットさせる
キャッチーな演題を付ける
キーフレーズを決める
シナリオの基本構成
あいさつで名前を印象付ける
アイスブレイクで緊張を砕く
戦場を決めるフレーミング
結論は最初か? 最後か?
「事実/事件」とドラマツルギー
追体験するように語ること
「意見」は「事実」に対する回答
「まとめ」と行動喚起
すべてのコミュニケーションは緊張と弛緩にすぎない

ザ・パブリックスピーキング2
『ハリー・ポッター』のJ・K・ローリング,ハーバード大学卒業式でのスピーチ
「世界を変えるために魔法なんて必要ない」
解説 「贖罪」がもたらす説得力


第3章 パブリックスピーキングの演出
戦う前に勝つための演出
ジョブズの演出効果は数百億円以上
衣装とブランドイメージ
勝負ネクタイとは?
話す時間を決める
会場を決める
大道具でコミュニケーションの質が決まる
小道具で演技を徹底サポート
マイクの使い方とBGMの選び方
照明の作り方
スライドを使うか使わないか
スライドを効果的に使う3つのポイント
動画に使われるな!
キャスティング

ザ・パブリックスピーキング3
ジョブスのiPhoneキーノート「アップルは電話を変えてしまう!」
解説 「じらし」て「空白」をこじ開ける


第4章 パブリックスピーキングの演技
演技を上達させる理論と実践
アリストテレスからスタニスラフスキーへ
演技力を支える6つの要素
 1セルフイメージ
  自己実現と社会実現
  脳内と現実の報酬系
  郷ひろみが夜になると下着を履き替える意味
  華のある話し手になる
 2身体
  姿勢
  手振り
  立ち位置と動線
  視線は見るではなく睨む
 3発声
  パブリックスピーキングのための良い声とは?
  丹田で通る声を作る
  声帯振動の実感
  声を気持ち良く響かせよう
  活舌を良くする
 4語感
  言葉のセンス「語感」とは何か?
  声に出して読みたい演説
  語尾表現のトレンド
  「ました」と「たんです」は大違い
 5情動とリアリティ
  感情とどう付き合うか
  情動はとにかく強く
  感受性を鍛える
  抽象的な言葉のリアリティを高める
 6コミュニケーション
  コミュニケーションとは交換である
自意識の安全地帯から引きずり出せ!
深い交換を行うために
間延びする間,熱狂する間
全部忘れて自然体で挑め!

ザ・パブリックスピーキング4
タモリの赤塚不二夫弔辞
「お前もお笑いやっているなら、弔辞で笑わせてみろ」
解説 極北の話芸


第5章 実践パブリックスピーキング
初めてのパブリックスピーキングを成功させる!
まずはシナリオ!
とりあえず話して,自己評価する
語り言葉モードと「えー,あー」をやめる
あがり症を克服する唯一の方法
ゆっくり話せという嘘
臨場感の立ちあがりを確認する
揺れるな! 手を使え! 視線は殺すぞ!?
衣装をどうするか?
原稿を忘れたときの対処法
敵対的な聴き手に対応する
突然のスピーチに対応できるようになる
フィードバックの重要性

ザ・パブリックスピーキング5
マイケル・サンデルの世界一の対話型講義@東京大学
「イチローの年俸は高すぎるか?」
解説 超簡単!? サンデル流の対話型講義入門

著者紹介

蔭山洋介(かげやま・ようすけ)
スピーチライター、パブリックスピーキング・コーチ、舞台演出家、スピーチ評論家。
1980年兵庫県生まれ。元・文学座演出家の故・荒川哲夫に師事。大学在籍中、音響物理学、音声学、心理学、脳科学を学び、大学院より米イリノイ大学へ派遣留学、Speech and Hearing Scienceと演劇を学ぶ。
現在、パブリックスピーキング(講演、スピーチ、プレゼン)を裏から支えるブレインとして活躍。大企業・外資系企業・中小ベンチャー企業の経営者や管理職や政治家、NPO 代表、青年会議所理事長などのリーダー層を主に、講演、記者会見、国際会議などのフォーマルなシーンから、朝礼や結婚式の祝辞などのプライベートシーンまで、幅広くパブリックスピーキングを支援している。