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フレンチ・セオリー アメリカにおけるフランス現代思想

フレンチ・セオリー フランソワ・キュセ 著

フランソワ・キュセ 著

桑田光平/鈴木哲平/畠山達/本田貴久 訳

発売日:2010.11.12
定価:4,104円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-4161-2

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この本の内容

フーコー・ドゥルーズ・デリダらのいわゆる「フランス現代思想」が、いかにしてアメリカの大学界に導入され、人文科学の分野に「理論」として定着していったのか。膨大な文献を巧みに整理し分析した、思想史の労作。

目次

日本語版序

序 ソーカル効果


第一部 コーパスの発見

第一章 前史
亡命者の輸出
大西洋横断の前例
ポスト構造主義の発明(一九六六年)

第二章 大学という飛び地
隔離された世界
紳士と学者
エクセレンスと市場
ニュー・クリティシズムと文学のモダニズム

第三章 「七〇年代(セブンティーズ)」の転機
戦闘的活動から実存へ
様々な雑誌の流行
カウンター・カルチャー――フレンチ・セオリーとの失敗した出会い?
『セミオテクスト』という出来事

第四章 文学と理論
学部間の対立:物語(レシ)の勝利
歪曲される引用
抵抗――歴史学から哲学まで
批判的教育としてのセオリー(Theory)

第五章 脱構築の構築現場
読むこと、デリダ思想の賭金
イェールの四人組(カルテット)
逸脱と計略
代補(シュプレマン)――デリダ効果


第二部 理論の効用

第六章 アイデンティティ・ポリティクス
カルト・スタッズの勝利
エスニシティ、ポストコロニアル、サバルタン性
ジェンダーの問題
理論と政治――居心地の悪い連帯
ニュー・ヒストリシズム――妥協の限界

第七章 イデオロギーの反撃
正典論争
PCの思い違い
全国的な議論
新保守主義という十字軍
ポスト政治的な左翼に向けて?

第八章 キャンパスのスターたち
ジュディス・バトラーとパフォーマンス
ガヤトリ・スピヴァクと非全体性
スタンリー・フィッシュと制度
エドワード・サイードと批評
リチャード・ローティと会話
フレドリック・ジェイムソンとポストモダンという問い

第九章 学生とユーザー
並列法の遊戯
教養理論(ビルドウングステオリー)vs正当な読解
世界の拡大と知の私有化

第十章 芸術的実践
作品と市場の間で
シミュレーショニズムという誤解
非物質的建築

第十一章 技術(テクノロジー)・サブカルチャーにおける理論の陰謀
一時的自律ゾーン
サイボーグ、ターンテーブル、ファウンド・オブジェクト
ポップ、すなわち偶然の流通


第三部

第十二章 規範としての理論――長く続いた影響
衰退のリトルネロ
執拗な文化主義
フーコーからバルトまで――パラドクスの諸相

第十三章 世界を覆う理論――地球規模の遺産
アメリカとその他者たち
遠くへの衝撃、直接の効果
ドイツという源泉

第十四章 そのときフランスでは……
特殊なヒューマニズム、あるいは大雑把な概念への逆戻り
抑圧されたもののゆっくりした回帰
純粋科学と国家理性

結論 差異と肯定

二〇〇五年再版 あとがき

著者紹介

【著者】
フランソワ・キュセ:
1969年生まれ。パリ第十大学 (ナンテール)教授。専門は思想史、アメリカ研究。

【訳者】
桑田光平(クワダ・コウヘイ):
東京外国語大学大学院総合国際学研究 院・言語文化部門講師。
共訳書に『わたしたちの脳をどうするか』(春秋社) などがある。

鈴木哲平(スズキ・テッペイ):
日本学術振興会特別研究員。

畠山達(ハタケヤマ・トオル):
東京理科大学非常勤講師

本田貴久(ホンダタカヒサ):
東京理科大学工学部非常勤講師、聖学院大 学非常勤講師。