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生きのびるための建築 

生きのびるための建築 石山修武 著

石山修武 著

発売日:2010.03.26
定価:2,640円
サイズ:四六判変型
ISBNコード:978-4-7571-6050-7

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この本の内容

歴史的な"転形期"をむかえているいま、未来を拓くモノ作りとは? 古今東西の建築の歴史を自在に読み替え、生きのびるための技術を練り上げる。「いま、モノ作りをすることの希望の根拠」を語る講義。建築家・石山修武の思考の軌跡。

目次

はじめに
1 バラック浄土・伴野一六邸異聞――地球を漂流するモノと住宅
2 錆びついたポルシェとノアの方舟――川合健二考
3 ドロップ・シティその後、アメリカの夢――バックミンスター・フラーと読者
  そして編集者たち
4 数学と建築に関する初歩的考察――佐渡宿根木集落に学ぶ
5 現代若者の1つの傾向について――ドラキュラの家を介して、ニート、
  フリーター、ホモセクシュアルについて考えてみる
6 サティアンが予告していたこと――グローバル・スタンダードと建築スタイル
7 転形期の建築――俊乗房重源と大仏様、浄土寺浄土堂について
8 水晶宮からサー・ノーマン・フォスターまで――イギリス型ハイテク建築と
  ジェームズ・ボンド
9 フォルムについて――ル・コルビュジエのラ・トゥーレット修道院、地中海の
  光、そしてクセナキスへ
10 ミース・ファン・デル・ローエの不思議――バルセロナ・パビリオンの地下
11 光について――ルイス・カーンのブリティッシュ・アート・センター
12 闇から光へ――むすびにかえて
註釈
あとがき

著者紹介

石山修武(いしやま・おさむ)
建築家。早稲田大学理工学部教授。1944年生まれ。1966年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1968年同大学院修了。1985年「伊豆の長八美術館」で第10回吉田五十八賞、1995年「リアス・アーク美術館」で日本建築学会賞、 1996年「ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」金獅子賞ほか受賞多数。主な作品に「幻庵」(1975年)、「世田谷村」(2001年)、「ひろしまハウス」(2006年)がある。
現在、日本の農と食の問題研究の第2段階に入り、場所を特定した農家の計画を進行中。