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なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか 視覚とCGをめぐる冒険

なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか 梅津信幸 著

梅津信幸 著

発売日:2009.12.09
定価:2,090円
サイズ:A5判変型
ISBNコード:978-4-7571-0269-9

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この本の内容

コンピュータのキレイな文字や画像、実写のようにリアルなCGはどのように作られているのか。人間の視覚とコンピュータのため息の出るような巧妙なしくみが、豊富なイラストと平易なことばで面白いようにわかる、目からウロコの1冊。

目次

プロローグ――なぜ視覚が重要視されるのか

第1章 あなたの目が「見て」いるもの――外界についての最強の探知機
1. 波とは何か?
2. 光をとらえる目のはたらき
3. ヒトの3原色、色の3原色
4. 光の進み方のふしぎな性質
5. 身の回りにある光についての疑問
Column 1 移す、写す、映す

第2章 碁石を並べて絵を描く――絵や文字を見せるためのシステム
1. コンピュータが画像を扱う2つの方向
2. 見せるための道具の進化
3. 碁石でかたちを描く――デジタルな点と線
4. 光景のメモ道具――デジタルカメラ
5. 図形問題いろいろ
Column 2 光学迷彩

第3章 偉大なるふとん圧縮袋――JPEGという画像のルール
1. 限界に挑戦した男シャノン
2. 現代の魔法 JPEG
3. 紙とエンピツで画像処理をやってみる
4. コンピュータに目を持たせる
5. 画像と人や社会との関係
Column 3 スクリーンセーバ

第4章 ドーナツ形をしたゲーム世界――コンピュータの中で生まれる立体
1. 図形をやわらかく考える
2. 境界か中身か
3. 人の動きや自然界の形を再現する
Column 4 光と陰から「かたち」を彫り上げる

第5章 光と闇を計算する――現代の魔術コンピュータグラフィクス
1. コンピュータに絵を描かせる
2. 雨の晩はクルマが運転しにくい
3. 光あるところを求めて
4. いまそこにある軌跡――やわらかな光を生み出す
Column 5 CGを見抜くコツ

エピローグ――コンピュータを見つめる目

参考図書
CGで有名な映画
付録 紙とエンピツで画像処理をやってみる

著者紹介

梅津信幸(うめづ・のぶゆき)
京都大学卒業、東京大学大学院博士課程修了(情報科学専攻)。理学博士。
現在は茨城大学に勤務し、画像処理とCGを専門とする。
著書に『マイクロソフト・シンドローム』(オーエス出版、共著)、『Shade
for Linux 速攻レッスン』(工学社)、『「伝わる!」説明術』(筑摩書房)、
『仕事を加速させる技術』(ソフトバンク・クリエイティブ)、海外でも翻訳さ
れた『あなたはコンピュータを理解していますか?』(同)など。