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LSE物語 現代イギリス経済学者たちの熱き戦い

LSE物語 木村雄一 著

木村雄一 著

発売日:2009.05.29
定価:1,760円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2238-3

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この本の内容

経済学の分野においてオックスブリッジを上まわる業績を誇る英国の社会科学系大学LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス)の歴史を、経済学者ライオネル・ロビンズの活躍とともに紹介する。

目次

まえがき
第一章 LSE誕生
1 後期ヴィクトリア朝とフェビアン社会主義
2 一八九五年――LSE創設
3 初代学長ヒュインズとオックスフォード歴史派経済学者たち

第二章 勝利と悲劇の舞台LSE
1 ロンドン大学の一員として
2 社会科学研究の拠点として
3 ベヴァリッジ学長とLSEの発展

第三章 LSE対ケンブリッジ
1 ロビンズ・サークルとは何だろうか?
2 ロビンズの「価値自由」の経済学
3 ロビンズとケインズの政策論争
4 「ケインズ革命」の衝撃
5 LSEのケンブリッジへの疎開

第四章 LSEの戦後
1 戦後復興のなかのLSE
2 第二次ロビンズ体制
3 科学哲学者ポパーと経済学
4 高等教育再考
5 LSEの数理経済学と計量経済学

第五章 サッチャーからブレアへ
1 嵐のなかのLSE
2 ロビンズとLSE

付録 LSEの現在

あとがき
年表

著者紹介

【著者略歴】
木村雄一(きむら ゆういち)
1974年7月広島県生まれ、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)、一橋大学社会科学古典資料センター助手を経て、現在、埼玉大学教育学部准教授(社会科教育講座経済学研究室)。専門は、現代経済学・経済思想史。共著に『福祉の経済思想史家たち』(小峯敦編、ナカニシヤ出版、2006年)、『市場社会論のケンブリッジ的展開』(平井俊顕編、日本経済評論社、近刊)。訳書に『一経済学者の自伝』(田中秀夫監訳、ミネルヴァ書房、近刊)。