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世の中にひとこと 

世の中にひとこと 池内紀 著

池内紀 著

発売日:2009.01.15
定価:1,760円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-5062-1

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この本の内容

世の中はヘンテコなことだらけ。都合の悪い核心は曖昧に、言葉巧みに逃れたり、相手のためと見せかけて自分の利益をはかったり。それは世の「エライ人」に限らない。時おり胸にチクッと感じつつ、自分と世界に問いかけるエッセイ。

目次



人生の祝日
自治体へのボーナス
広告のない谷
山笑う
シャッター街の灯
ある温泉町
地方・小出版 コンピラとバウハウス
いい町の条件
一日市長
『北越雪譜』現代編
里山再生
大人のための小さな公園
お菓子の国
わが三カ条
……など




おいしいビールの飲み方
「おシャレ」に怠慢
来訪者たち
「へき地通信」
ちいさなこと
器用・不器用
耳の勉強
こころの悩み
食卓風景
子供の領分
「あのころ」に戻りたい
子供のひとり旅
犬の目
テクノロジーは人を甘やかす
チッキの国
手書きのたのしみ
リンドウの咲くころ
……など




柿の季節
運動会
同期の桜
リボルビング払い
小学生に英語
天の声
ハヤシライスとコロッケ
ヒネルトジャー
郵便番号
むきあん・むきもち
後期高齢者&長寿
コンテンツとマーケティング
ねんきん特別便
人が人を裁くことの難しさ
あってはならないこと
消費税がおさえてある
「国家社会主義」と「国民社会主義」
初代観光庁長官殿
菊と盆栽と短冊
健康食品の「健康度」
……など




はだかの王さま
督促ハガキ
「ゆとり」と「ゆるみ」
かんぽの宿
アリとキリギリス
散華と自爆
おすみつき
新興成り金
がんぽんち
うそつきの特徴
引け際と引き際
言葉の使い捨て
「思い上がり」と責任逃れ
おためごかし
食欲物語
ドロメの親分
過去・現在・未来
……など


あとがき

著者紹介

池内紀(いけうち・おさむ)

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。
主な著訳書に『ウィーンの世紀末』(白水Uブックス)『二列目の人生』(集英社文庫)『出ふるさと記』(新潮社)『海山のあいだ』(角川文庫/講談社エッセイ賞)『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫/桑原武夫学芸賞)ゲーテ『ファウスト』新訳(集英社文庫/毎日出版文化賞)『カフカ小説全集』(白水社/日本翻訳文化賞)ほか。