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問いとしての〈正しさ〉 法哲学の挑戦

問いとしての〈正しさ〉 嶋津格 著

嶋津格 著

発売日:2011.10.24
定価:3,520円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4197-1

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この本の内容

「正しさ」とはなんだろうか? それは普遍の真理をみいだすのでなく 、そのような「問い」から逃げられないことである。 法概念、正義、自由から、臓器配分、性、裁判員制度まで幅広い問題を素朴かつ根源的に考察する。

目次

第1部 法観念をめぐって
1 法の発見
2 法における事実的要素
3 憲法を考える前に
4 私と公をめぐって
5 法の認識とイデオロギー

第2部 〈正しさ〉をめぐって
6 正しさを語る教育
7 正義論の経緯と現状
8 正義論と法哲学
9 裁判員制度擁護論のために
10 法と平等

第3部 自由・民主主義・イデオロギー
11 イデオロギーの真理
12 ユートピア論の射程
13 自由のみでどこまで行けるだろうか
14 民主主義:その認識論的基礎と機能のための条件について
15 秩序の希少性について

第4部 社会と倫理
16 「運命」代替としての倫理
17 臓器配分と正義
18 慰安婦問題をめぐって

第5部 miscellaneous
19 確認のルール
20 逆転のループ
21 ポテンシャルを探る
22 平和・平和主義・正義
23 開かれた帰結主義
24 合意と知
25 分裂と統合

著者紹介

嶋津格(しまづ・いたる)
1949年生まれ。千葉大学法経学部教授。弁護士。『ハイエク全集』(春秋社)の編集委員。
著書に『自生的秩序』、翻訳書にノージック『アナーキー・国家・ユートピア』(ともに木鐸社)などがある。