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映画で学ぶエスニック・アメリカ 

映画で学ぶエスニック・アメリカ 佐藤唯行 著

佐藤唯行 著

発売日:2008.07.29
定価:1,728円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4191-9

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この本の内容

多彩な映画を題材に、多様な人種・民族集団が織りなす疎外感、偏見、隣人愛、共生への希望といったアメリカ社会の素顔を読む。

目次

第1章 先住民インディアン
等身大のインディアン像
インディアン保留地の内部対立
死に至る心の病い
リベラル派白人の贖罪意識
初期友好の象徴ポカホンタス
英仏の覇権に翻弄された部族
白いインディアンの系譜
敵を虐殺する「正しい理由」とは
幻視(ヴイジヨン)の文化
同化を強制するインディアン学校
第二次大戦と先住民

第2章 越境するヒスパニック系
英語・スペイン語が混り合う世界
野太い非同化志向と諦念の深さ
越境者たちの望郷の念
コヨーテと国境警備隊員との結託
不法入国者の子供の法的地位
グアテマラ系の越境体験
初期テキサスにおける暴力的土地奪取
等身大のプエルトリコ系

第3章 今を生きる黒人
「あるべき姿の黒人像」とは
黒人監督が描く否定的黒人像
揺れ動く黒人イメージ
憎しみの悪循環
スポーツを武器にしたゲットー脱出
被害妄想的な陰謀説の蔓延
Unlearn(一旦学んだ知識を捨てる)
黒人男性たちの悔悛
黒人家族の絆を守るしかけ

第4章 歴史の中の黒人
中間航路の恐怖
黒人奴隷たちの二重生活
南北戦争を戦った黒人兵たちの想い
映像で甦った黒人リンチの歴史
黒人と労働組合
白人優越支配体制に刃向かった者の末路
公民権運動を底辺から見上げる
黒いキリストを描いた少年
公民権運動はなぜ必要だったのか
アメリカ軍の中の黒人

第5章 等身大のユダヤ人
出世と嫁取りの挟間で悩む
「値切りの達人」
ハシッドの排他性
ラビの嫁取り
異宗教間の交流事業
婿取りに失敗したユダヤの御嬢様
JAPと貧しいユダヤ人との階級差カップル
ジューイッシュ・マザーとフッパ
超正統派とダイヤモンド産業
篤信のラビ、「無法の西部」を旅する
移住の代償
トラウマに苦しむホロコースト難民
民族的きずなの強さ
南部ユダヤ人と黒人

第6章 反ユダヤ主義とユダヤ系ギャング
「徴兵忌避者、戦時利得者」の非難
南部における反ユダヤ主義
黒人の反ユダヤ主義

第7章 声なき少数派、アジア系
「多民族社会ハワイ」の誕生
ジャパン・マネーの脅威
氏族協会――血縁的結末の基盤
現代の黄禍論――「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
「模範的少数派」と「ガラスの天井」
韓国系対黒人のエスニック・コンフリクト
韓国系に付与された「強欲な商人イメージ」

第8章 ホワイト・エスニック
白いニグロ
アイルランド系による反黒人暴動
IRA同調者のネットワーク
マフィアの社会学的考察
「積善と悪行のゆるし」へのこだわり
「デーゴ」の屈折した心理
東欧対ワスプの対立

第9章 異人種・異教徒間カップル
「招かれざる客」――白人リベラル派の良識
性の神話
「肌の色」はインド系にとっても重大関心事
JAPとプアホワイトの異教間恋愛

著者紹介

佐藤 唯行(さとう ただゆき)
獨協大学外国語学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。専門は米英の人種関係史、ユダヤ人史。
著書に『英国ユダヤ人』(講談社選書メチエ)、『アメリカのユダヤ人迫害史』(集英社新書)、『アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか』『アメリカ経済のユダヤ・パワー』(いずれもダイヤモンド社)がある」。