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文化の力 カルチュラル・マーケティングの方法

文化の力 青木貞茂 著

青木貞茂 著

発売日:2008.05.15
定価:1,760円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2217-8

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この本の内容

TSUBAKI、プリウス、Wii、セブン-イレブン――これらに共通する成功要因とは何か。「文化力」をキーワードに、古今東西の知識人の理論を援用しながら、「マーケティング」と「文化」の架橋を目指す。

目次

序章 文化とビジネスの架橋

第1章 文化力への注目
1 注目される文化力-ソフトパワーとGNC
2 クリエイティブ・クラスとカルチュラル・クリエイティブズ
3 マーケティングの転換を促す巨大集団

第2章 マーケティングへの文化発想の導入
1 文化を軽視してきたマーケティング
2 文化の経営、マーケティングへの影響
3 文化の拘束性と説明原理としての文化
4 OSとしての文化
5 文化の隠された構造―欲望の変形
6 象徴神話とアレゴリー

第3章 文化によるブランド構築
1 ブランド人格形成とブランド・インテグリティ
2 文化シンボルとしてのブランド
3 ブランドの思想
4 ブランドの文化遺伝子

第4章 カルチュラル・マーケティングへ
1 文化発想とトランス・インサイト
2 文化ソフトとしての広告とクロスメディア
3 現代の神話としての広告
4 文化シンボルの引用と編集
5 文化シンボルとしてのヒット商品広告の系譜学的分析
6 戦略シナリオから物語シナリオへ
7 ターゲットからパートナーへ

第5章 日本文化の<チカラ>と競争力
1 世界を席巻する日本文化
2 日本人が忘れてしまったもの、失ったもの
3 日本の消費文化史-日本型文化遺伝子とは
4 アメリカ消費文化による影響
5 消費文化からみた西欧に対する日本の影響
6 日本を生かす
7 日本文化のソフト面での特質―「道」というソフト

第6章 文化起点の価値創造
1 21世紀の日本―ヴァナキュラー・モダンの完成
2 これからの日本が目指す消費文化とは
3 日本の生活様式=ヴァナキュラー・モダンによる消費文化
4 アート=芸術技術としての豊かな消費文化
5 生活の知恵、ノウハウの開発

終章 日本独自の豊かさを目指して

あとがき

著者紹介

青木 貞茂(あおき さだしげ)
同志社大学社会学部教授。日本広告学会常任理事。
著書に『文脈創造のマーケティング』(日本経済新聞社)、共著に『記号化社会の消費』(HBJ出版局)、『広告の記号論』(日経広告研究所)、『文化・記号のマーケティング』(国元書房)、『広報・広告・プロパガンダ』(ミネルヴァ書房)などがある。翻訳書としてレイモア『隠された神話』(日経広告研究所)がある。