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ネットが変える消費者行動 クチコミの影響力の実証分析

ネットが変える消費者行動 宮田加久子/池田謙一 編著

宮田加久子/池田謙一 編著

発売日:2008.03.19
定価:2,592円
サイズ:A5判
ISBNコード:978-4-7571-0233-0

品切れ

この本の内容

パソコンやケータイからネットにアクセスすると、消費者自身による商品評価のブログや掲示板などの口コミ情報が大量に見つかる。それらの情報を消費者がどのように評価して消費行動に活用しているのかを分析する。

目次

1章 ネット時代の消費者をめぐるコミュニケーション(宮田加久子・明治学院大学)
 1.1 重層化するコミュニケーション
  1.1.1 なぜ対人コミュニケーションが重要なのか
  1.1.2 新しい情報環境の潮流
  1.1.3 商品やサービスをめぐるさまざまなコミュニケーション
 1.2 本書の目的と意義
  1.2.1 本書の目的
  1.2.2 本書の意義
 1.3 本書で分析に用いるデータ
  1.3.1 スノーボール・サンプリング調査の特徴とウェブ版の利点
  1.3.2 ウェブ版スノーボール・サンプリング調査の実施
 1.4 本書の構成

2章 広告と対人コミュニケーションが作り出す情報環境(小林哲郎・国立情報学研究所)
 2.1 消費者を取り囲む情報環境
  2.1.1 日常的に形作られる情報環境
  2.1.2 情報環境の分析方略
 2.2 商品カテゴリーに依存しない議論を目指して
  2.2.1 消費行動研究の体系化の難しさ
  2.2.2 本書での工夫
 2.3 個々の情報源の特徴
  2.3.1 分析の方略
  2.3.2 マスメディア広告とインターネット情報の違い
  2.3.3 新しいオピニオンリーダーの萌芽
 2.4 消費をめぐる情報環境の類型化
  2.4.1 分析の方略
  2.4.2 情報環境の3つの類型化
 2.5 情報環境の類型を規定する要因
  2.5.1 分析の方略
  2.5.2 他者との関係性が形作る情報環境
  2.5.3 他者を取り囲む情報環境の効果
 2.6 消費者を取り囲む情報環境の帰結
  2.6.1 分析の方略
  2.6.2 緩衝材としての情報環境
 2.7 消費をめぐる情報環境研究の今後

3章 消費行動における他者の役割と対人コミュニケーション(繁桝江里・山梨学院大学)
 3.1 「周りの人」は全て「情報をもたらす人」なのか
 3.2 2人の消費者の知識量が会話に与える効果
 3.3 消費者行動における「他者」の多面性
  3.3.1 知識や専門性だけで捉えきれない他者像
  3.3.2 スノーボール他者の多面性を理解する
  3.3.3 どのような商品でどのようなスノーボール他者が選ばれるのか
  3.3.4 どのようなスノーボール他者とどのようなコミュニケーションをするのか
 3.4 購買行動における他者からのネガティブ・フィードバックの効果
  3.4.1 買おうとした商品を「よくない」「やめた方いい」と言われたら
  3.4.2 ネガティブ・フィードバック経験の有無とその帰結
  3.4.3 「他者の側面」に基づくスノーボール他者パターンとネガティブ・フィードバック
 3.5 クチコミにかかわる多様な要因をふまえてこそのマーケティングを

4章 オフラインとオンラインで重層化する対人コミュニケーション(宮田加久子)
 4.1 なぜ情報発信が重要なのか
 4.2 オフラインとオンラインの対人コミュニケーションの違い
  4.2.1 どのような商品・サービスについてコミュニケーションするのか
  4.2.2 いつコミュニケーション行うのか
  4.2.3 なぜコミュニケーションをするのか
  4.2.4 コミュニケーションの効果とは
  4.2.5 アクセス端末によって異なる消費者行動
 4.3 インターネットでの情報発信
  4.3.1 情報発信のための3つのインターネット系メディア
  4.3.2 メールでの発信
  4.3.3 オンライン・コミュニティでの情報発信
 4.4 インターネットでの情報発信がインターネット購買に及ぼす効果
 4.5 インターネットでの情報発信が持つ意義と問題点
  4.5.1 分析結果から見えてくるこ
  4.5.2 問題点
  4.5.3 消費者のエンパワーメントを目指して

5章 新しい消費者の出現:採用者カテゴリー要因の再検討(池田謙一・東京大学)
 5.1 「市場の達人」の発見
 5.2 市場の達人の析出
 5.3 分析の方略
  5.3.1 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーを規定する要因
  5.3.2 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーのネットワーク的環境要因
  5.3.3 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーはどんな行動の差異をもたらすか
 5.4 分析の結果
  5.4.1 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーを規定する要因の分析結果
  5.4.2 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーのネットワーク的環境要因の分析結果
  5.4.3 市場の達人・狭義のオピニオンリーダーはどんな行動の差異をもたらすか:分析結果
 5.5 オピニオンリーダーと市場の達人を兼ねる人々
 5.6 「市場の達人」概念の発見

6章 消費者コミュニケーションの文化的影響:韓国における消費者行動とコミュニケーション(金宰輝・韓国中央大学)
 6.1 韓国におけるオンラインネットワーク環境
  6.1.1 韓国消費者のインターネット利用行動
  6.1.2 インターネットによる消費者行動コミュニケーションの拡張
 6.2 消費者コミュニケーションにおける対人的影響
  6.2.1 従来の対人的影響力保持者
  6.2.2 インターネットにおける対人影響力の変化
  6.2.3 オンライン上の対人的影響力保持者
 6.3 インターネットによる韓国のスノーボール・サンプリング調査
  6.3.1 他者と頻繁に話題にする商品とサービス
  6.3.2頻繁に話題を交わす他者
 6.4 消費者の情報接触と情報発信に影響する要因
  6.4.1 消費者の広告および情報接触を予測するモデル
  6.4.2 情報発信動機により情報発信メディアを予測する
 6.5 他者の影響を取り入れた購買行動の予測
  6.5.1 購買活性度を予測する
  6.5.2 消費者購買意思決定における他者の影響
 6.6 まとめ

7章 消費が始まる現場に立ち会う:消費者行動研究方法論の新しい地平(池田謙一)
 7.1 新しい望遠鏡から何が見えるか
 7.2 望遠鏡の使い方
 7.3 よりマクロな視点が先に見える

著者紹介

宮田 加久子(みやた かくこ)
明治学院大学社会学部教授。博士(社会心理学)
主要業績に、『きずなをつなぐメディア――ネット時代の社会関係資本』(第7回日本心理学会出版賞、第14回大川出版賞受賞、NTT出版、2005年)、『インターネットの社会心理学――社会関係資本の視点から見たインターネットの機能』(風間書房、2005年)など。


池田 謙一(いけだ けんいち)
東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(社会心理学)。
著書に『コミュニケーション』(東京大学出版会、2000年)、『転変する政治のリアリティ:投票行動の認知社会心理学』(木鐸社、1997年)、『社会のイメージの心理学:ぼくらのリアリティはどう形成されるか』(サイエンス社、1993年)、『緊急時の情報処理』(東京大学出版会、1986年)ほか。