ホーム > 書籍出版 > 開発主義の暴走と保身 金融システムと平成経済

開発主義の暴走と保身 金融システムと平成経済

開発主義の暴走と保身 池尾和人 著

池尾和人 著

発売日:2006.05.26
定価:2,640円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4098-3

オンラインで購入

この本の内容

不倒神話の金融システムに何が起こったのか?! 先進国化した後も存続した開発主義金融制度はバブル経済を生成し、その崩壊後は制度維持のための保身が続いた…。

目次

序章 問題意識と本書の構成
1.問題意識
2.エグゼクティブ・サマリー

第1章 開発主義金融システムの形成
1.金融システムの基本類型
2.戦後日本の金融システムの形成
3.高度成長期の金融システム

第2章 開発主義金融システムの暴走
1.システムの持続と変質
2.漸進的な金融自由化
3.バブルと信用膨張/バブル期の日本経済/信用膨張の発生/銀行経営の問題

第3章 開発主義金融システムの保身
1.銀行規制の経済分析
2.護送船団行政の行き詰まり
3.BIS規制導入の背景

第4章 開発主義金融システムの瓦解
1.金融危機の深化
2.金融危機の終息
3.長期低迷の原因

第5章 政府と金融システム
1.現状認識
2.公的金融仲介
3.持続不可能な財政

第6章 金融システムの再生をめざして
1.金融ビックバン
2.金融再編
3.現代の銀行規制

終章 ポスト・ビッグバンの課題

あとがき
参考文献

著者紹介

池尾和人(いけお・かずひと)
慶應義塾大学経済学部教授。専門は金融論。
岡山大学経済学部助教授、京都大学経済学部助教授、慶應義塾大学経済学部助教授を経て現職。
著書に、『日本の金融市場と組織』『銀行リスクと規制の経済学』『金融産業への警告』(以上、東洋経済新報社)、『現代の金融入門』(ちくま新書)、『銀行はなぜ変われないのか』(中央公論新社)などがある。