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環境と文明 新しい世紀のための知的創造

環境と文明 山折哲雄/国際日本文化研究センター 編著

山折哲雄/国際日本文化研究センター 編著

発売日:2005.06.28
定価:4,180円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4118-1

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この本の内容

民族と宗教の問題が浮上した21世紀文明を視野に入れ、分析的な理性に立脚した「強い歴史」に基く史観、文明史観の確立を目指したシンポジウムの成果。〈環境〉=エコロジカル・レリジョンが問題解決の軸となる。

目次

序にかえて

第1部 環境と文明――二十一世紀における日本の役割
論文1 内なる環境、未知との共存
論文2 環境「大惨事」か、単なる「問題」か――環境の異教審理とロンボルグの意義
論文3 環境と農業をめぐるグローバリズム時代の文明間関係――レスター・ブラウン予測を批判的に継承する

第2部 新しい文明の創造のために
一日目
第一節 日本文明における「強い歴史」とは―――山折哲雄氏の問題提起をめぐって
第二節 「文明の交流史観」はどこへ向かうか―――伊東俊太郎氏の問題提起をめぐって
第三節 稲作漁撈文明のエートスに何を学ぶか―――安田喜憲の問題提起をめぐって
第四節 現代文明の危機をどう見るか―――園田英弘氏の問題提起をめぐって

二日目
第一節 日本は「パスク・ヤポニカの』文明」を開けるか―――川勝平太氏の問題提起をめぐって
第二節 日本文明は世界平和のために何を発信できるか――角山榮氏の問題提起をめぐって

著者紹介

山折 哲雄(やまおり てつお) 昭和29年、東北大学文学部印度哲学科卒業。昭和34年、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。出版社勤務を経て昭和63年、国際日本文化研究センター教授、平成13年より同所長、現在に至る。専門は宗教学・思想史。著書に『悪と往生』(中公新書)、『死の民俗学』(岩波書店)、『神から翁へ』(青土社)ほか多数。平成15年和辻哲郎文化賞、平成16年、第54回日本放送協会放送文化賞受賞。