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倫理としてのナショナリズム グローバリズムの虚無を超えて

倫理としてのナショナリズム 佐伯啓思 著

佐伯啓思 著

発売日:2005.01.25
定価:2,200円
サイズ:四六判
ISBNコード:4-7571-4091-6

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この本の内容

市場中心主義に歯止めをかけうるもの、リベラリズムに欠けているもの、それは〈倫理への問いかけ〉ではないか。現代社会の枢要なテーマを統合的に論考した、グローバリズム批判の傑作。

目次

序 章 「構造改革」という錯誤と倫理なきグローバル市場
 構造改革を後押しした二つの観念/無力だったリベラリズム/「潜在的な価値の体系」というファクター/ほか
第1章 「自由」と「平等」のゆくえ
 中間層は解体したのか/「ポスト工業化」における倫理の変容/アフター・リベラリズムの倫理/ほか
第2章 倫理を問う語法
 倫理をめぐるアンビヴァレント/九〇年代の経験/リベラリズムの隠された前提/ほか
第3章 グローバル資本主義の文化的矛盾
 グローバル市場の「問題」/西欧近代の帰結としてのグローバリズム/グローバリズムの文化的次元/グローバリズムとニヒリズム/ほか
第4章 倫理としてのナショナリズム
 グローバル経済と国民国家/市場主義というイデオロギー/グローバリズムがもたらす社会の亀裂/シヴィックナショナリズムという自覚/ほか

著者紹介

佐伯 啓思(さえき けいし) 1949年奈良県生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在hあ、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会系在学、経済思想史。 著書に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社現代新書)など多数がある。