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ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史II 下 階級と国民国家の「長い19世紀」

ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史II 下 マイケル・マン 著

マイケル・マン 著

森本醇/君塚直隆 訳

猪口孝/猪口邦子 監修

発売日:2005.02.03
定価:5,500円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4082-7

品切れ

この本の内容

産業革命が始まった1760年代から第一次世界大戦が勃発する1914年までの「長い19世紀」に大国として登場した英・仏・独・墺・米において、近代国民国家のアクターの〈力〉の絡み合いを徹底分析。

目次

第一一章 近代国家の勃興1・量的データに見るその複雑な発展のプロセス
――あるいは、一九世紀に起こった国家機能の大転換
第一二章 近代国家の勃興2・軍事的な〈力〉の自律性が増した
――あるいは、軍事優先主義の砦としての軍人カースト
第一三章 近代国家の勃興3・官僚制化の大幅な進展が見られた
――あるいは、私的な公職保有から公的な行政管理への道程
第一四章 近代国家の勃興4・民政的諸機能が急速に成長した
――あるいは、インフラ整備・経済介入・福祉活動の拡大
第一五章 イギリス労働者階級の決起と闘争・一八一五-一八八〇年
――あるいは、「チャーティスト運動」の敗北とその前後
第一六章 小ブルジョアジー・キャリアリスト・専門職従事者が活躍した
――あるいは、われらが国民国家の担い手としての中産階級
第一七章 第二次産業革命期の階級闘争1・イギリス労働運動の成り行き
――あるいは、国民国家との絡みあいから生まれ出たあいまい性
第一八章 第二次産業革命期の階級闘争2・主要国の労働運動
――あるいは、政治的な〈力〉の結晶化が生んだ国ごとの多様性
第一九章 第二次産業革命期の階級闘争3・農民はどう闘ったか
――あるいは、小農民階級のアイデンティティーと利害の両義性
第二〇章 「長い一九世紀」をめぐる理論的結論
――あるいは、階級・国家・国民と、社会的な〈力〉の四つの源泉
第二一章 歴史経験の頂点で塹壕から飛び出す
――あるいは、地政学と階級闘争と第一次世界大戦
補遺 国家収入と国家雇用職員数に関する付表
訳者あとがき
典拠文献一覧
索引

著者紹介

著者 マイケル・マン(Michael Mann) 1942ね英国マンチェスタ生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得。 エセックス大学上級講師。ロンドン大学政治経済学部(LSE)講師を経て、1987年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部教授を務める。専攻は歴史社会学。 訳者 森本 醇(もりもと じゅん) 1937年北九州市生まれ。東京大学文学部イギリス文学科卒業。出版社に勤務の後、現在はフリーの編集者・翻訳者。 君塚 直隆(きみづか なおたか) 1967年生まれ。上智大学大学院史学専攻博士後期過程修了。神奈川県立外語短期大学助教授。博士(史学)。近現代イギリス政治外交史を専攻。