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映画への不実なる誘い 国籍・演出・歴史

映画への不実なる誘い 蓮實重彥 著

蓮實重彥 著

発売日:2004.08.13
定価:2,420円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4081-9

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この本の内容

人類はいまだに映画の20世紀的な役割と機能を十分に理解するにはいたっていない。20世紀を代表するメディアについて、国籍・演出・歴史の3つの指標を通じ、その位置を明らかにする、蓮實重彦の映画講義録。

目次

第1章 映画における国籍
国籍という概念、その脆さ
「日本映画」の揺らぎ
成瀬巳喜男『鶴八鶴次郎』における翻案
ほか
第2章 映画における演出
映画は「男と女と階段」で成立する
単純なショットの組み合わせ
階段の意味するもの
ほか
第3章 映画における歴史
ゴダールの『映画史』――女性たちへの視線
『映画史』の断片を持続によって回復する試み
ゴダールとミュージカル
ほか
あとがき

著者紹介

Shigehiko HASUMI
蓮實重彥(はすみ・しげひこ)
映画評論家・フランス文学者。1936年東京生まれ。
1997年から2001年まで東京大学総長。ロカルノ、ヴェネチア等の映画祭で審査員をつとめる。
『映画の神話学』『ハリウッド映画史講義』(ともに筑摩書房)、
『表層批評宣言』『映画 誘惑のエクリチュール』(ともにちくま文庫)、
『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』(河出文庫)、
『映画はいかにして死ぬか』(フィルムアート社)などの著書がある。