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ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史II 上 階級と国民国家の「長い19世紀」

ソーシャルパワー:社会的な<力>の世界歴史II 上 マイケル・マン 著

マイケル・マン 著

森本醇/君塚直隆 訳

猪口孝/猪口邦子 監修

発売日:2005.02.03
定価:5,170円
サイズ:A5判
ISBNコード:4-7571-4059-2

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この本の内容

産業革命が始まった1760年代から第一次世界大戦が勃発する1914年までの「長い19世紀」に大国として登場した英・仏・独・墺・米において、近代国民国家のアクターの〈力〉の絡み合いを徹底分析。

目次

第一章 一七六〇―一九一四年の「長い一九世紀」に何が起こったか
    ――あるいは、社会的な〈力〉の絡みあいとしての西欧近代
第二章 資本主義が発展し、言説型の読み書きが伝播した
――あるいは、市民社会と国家の密接な絡みあい
第三章 「結晶化」と「多形性」――近代国家理論を再編制する
――あるいは、市民社会と国家を結ぶ制度と機能
第四章 世界歴史的社会革命としての産業革命を担った人びと
――あるいは、旧体制と小ブルジョアジーが協同した自由主義
第五章 アメリカ革命とは、いかなる革命だったのか
――あるいは、「合衆国」の誕生とその諸特徴
第六章 階級革命としてのフランス革命の成り行き
――あるいは、ブルジョアジーの勝利と中央集権的国民国家の成立
第七章 「階級」と「国民」が歴史の表舞台に登場する
――あるいは、西欧近代化の創造的局面
第八章 資本主義の拡大と国民国家闘争の激化
――あるいは、覇権強国理論=「帝国」イデオロギーへの批判
第九章 ドイツ帝国が権威主義的国民資本主義を創出した
――あるいは、「ドイツ」をめぐる闘争・1
第一〇章 ハプスブルク帝国に見る王朝的多元連合制の挫折
――あるいは、「ドイツ」をめぐる闘争・2

著者紹介

著者 マイケル・マン(Michael Mann) 1942ね英国マンチェスタ生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得。 エセックス大学上級講師。ロンドン大学政治経済学部(LSE)講師を経て、1987年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部教授を務める。専攻は歴史社会学。 訳者 森本 醇(もりもと じゅん) 1937年北九州市生まれ。東京大学文学部イギリス文学科卒業。出版社に勤務の後、現在はフリーの編集者・翻訳者。 君塚 直隆(きみづか なおたか) 1967年生まれ。上智大学大学院史学専攻博士後期過程修了。神奈川県立外語短期大学助教授。博士(史学)。近現代イギリス政治外交史を専攻。